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全国小学生統一テストで時間が足りない?文字数と時間配分を分析

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2024年10月28日

全国統一小学生テストを受けてみたけど、時間が足りなくて思うように解けなかった!という方も多いのではないでしょうか?

そもそも「難易度が高いから受けさせようか悩んでいる」「どのように対策をしたら良いかわからない」というお声も耳にします。

全国統一小学生テストの制限時間と文字数がどれくらいなのかを調査しましたので、その結果をお伝えするとともに、試験で時間が足りないということがないように、その対策についても解説していきます。

 

全国統一小学生テストとは

全国統一小学生テストは、四谷大塚が主催する学力テストで、年に2回、無料で実施され、小学生であれば誰でも受けることができます。
2007年度に開始され、のべ400万人以上が受験している日本最大規模のテストです。

テストの内容は小学校の各学年の範囲内から出題されますが、難易度は比較的高く、また文章量や問題量が多いため、かなりテンポよく解き進めなければ、試験時間で最後まで解き切ることはなかなか難しくなっています。

 

全国統一小学生テストの実施教科・配点・試験時間

各学年の実施教科、配点、試験時間は以下の通りです。

<小学1年生>
国語(150点・30分)、算数(150点・30分)

<小学2年生>
国語(150点・30分)、算数(150点・30分)

<小学3年生>
国語(150点・35分)、算数(150点・35分)

<小学4年生>
国語(150点・40分)、算数(150点・40分)、理科(100点・20分)、社会(100点・20分)

<小学5年生>
国語(150点・40分)、算数(150点・50分)、理科(100点・25分)、社会(100点・25分)

<小学6年生>
国語(150点・40分)、算数(150点・50分)、理科(100点・25分)、社会(100点・25分)

 

小学3年生までは国語と算数のみ、小学4年生以降は理科と社会も実施します。
1年生は配点の70%、2・3年生は60%、4・5・6年生は55%が平均点となるように、試験問題が作成されています。
なお、1・2年生は記述式で、3~6年生はマークシート形式で解答します。

 

全国統一小学生テストの各教科の文字数

2024年6月に実施されたテストの各教科の文字数を数えてみたところ、以下のような結果となりました。

<小学1年生>
国語(1,608文字・30分)、算数(2,016文字・30分)

<小学2年生>
国語(3,927文字・30分)、算数(3,069文字・30分)

<小学3年生>
国語(6,788文字・35分)、算数(3,817文字・35分)

<小学4年生>
国語(7,905文字・40分)、算数(4,418文字・40分)、理科(4,706文字・20分)、社会(5,400文字・20分)

<小学5年生>
国語(9,228文字・40分)、算数(5,427文字・50分)、理科(6,131文字・25分)、社会(5,331文字・25分)

<小学6年生>
国語(10,599文字・40分)、算数(4,748文字・50分)、理科(8,249文字・25分)、社会(7,640文字・25分)

 

開成中学の2024年の国語の入試問題は50分で9,431文字、桜蔭中学が50分で9,075文字なので、6年生のテストと単純比較すると、時間は10分短いにも関わらず、文字数は1,000文字以上多いことになります。

もちろん、全国統一小学生テストはすべてマークシート形式、開成中学や桜蔭中学の入試問題は記述問題が多く、文章の難易度も高いため、一概に比較することはできませんが、多くの小学生が時間が足らず最後まで解き切れないというのにも納得の数字です。

 

全国統一小学生テストで求められる読書速度は?

こちらの文字数と制限時間を元に、問題を最後まで解き切るために必要な読書速度はどれくらいなのかを分析してみます。

解答がマーク式のため、試験時間の4割を解く時間に費やすと仮定すると、各学年の国語の問題の文字数をひと通り読むために必要な読書速度は以下のようになります。

小学1年生:89.3文字/分

小学2年生:218.2文字/分

小学3年生:323.2文字/分

小学4年生:329.4文字/分

小学5年生:384.5文字/分

小学6年生:441.6文字/分

この速度よりも遅いスピードで読んでしまうと、解く時間が短くなり解き切れなくなってしまい、逆にこの速度よりも速いスピードの場合は、余裕を持って解くことができるということになります。

一般的に小学校低学年の平均的な読書速度は200-300文字/分、高学年は400-500文字/分と言われていますので、平均的な読書速度で読むことができれば、ひと通り問題文を読み、設問に答えていくことが可能という計算です。

ただし、多くの場合は問題を解くときに、文章を読み返したりしますが、その余裕はあまりない計算になります。
文章を読み返したり、解いた問題の見直しの時間まで確保しようとすると、平均的な読書速度の2倍くらいの速さで読めるようになっておきたいものです。

 

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