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中学受験新学年の準備!失敗しない3つの柱

お役立ち

2025年12月10日

はじめに

多くの中学受験塾で2月から始まる新学年。冬期講習会で9月から12月までの復習と、一部の先取りを行って、少しずつ新学年をイメージするタイミングになりました。新学年から塾通いをスタートしようという方も新しいノートを買ったり、文房具をそろえたりする中で、不安と期待が入り混じった気持ちでスタートを切る方も多いでしょう。

新学年準備というと「前学年の復習」が思いつくかもしれませんが、今回は学習の単元ではなく、学習を進めるうえで重要な「生活面」を中心にお話しできればと考えています。

2.中学受験成功へ導く「新学年準備」3つの柱

ここでは、「新学年準備」として心がけておきたいことを3つお話しいたします。
すでに中学受験塾に通っている方はもちろんですが、今から新たに塾に通いたいという方もしっかりと準備を進めておいてほしい内容です。

2-1.生活スケジュールの見直しと再構築

新しい学年での授業が始まれば、授業時間が長くなったり、通塾の日数が増えたりするなどして、スケジュールの見直しが必要になります。ここで重要なことは、通塾に関わるスケジュールだけを考えるのではなくお子さまの「一週間まるごと」の生活スケジュールを考えるという点です。

特に、新たに塾をスタートする場合には「小学校の授業」に加えて「通塾」があり、「塾の宿題(復習)」の時間も確保できるようにしなくてはいけません。そのためには、「一週間をどうやって生活していくか」がポイントです。
朝起きる時間、小学校へ向けて家を出る時間…から、塾から帰ってきて寝るまでのスケジュールを考えて、「勉強時間」や「フリータイム」も設定するイメージです。

どうしても見たいテレビがある、どうしても続けたい他の習い事がある…という場合も、一週間の生活スケジュールを考えることで、そのための時間を盛り込むこともできるようになるでしょう。
小6になると、日曜日に模擬試験や志望校対策の講座の他、学校見学なども入ってくることが多いので、小5までは日曜日を「調整日」として学習の予定は入れないようにしておくのもオススメです。

2-2.学習計画「はじまりの時間」と「やる気の起きる時間」

さて、一週間のスケジュールが決まったらそれを実行していくだけ…となりますが、ここで重要なことは「はじまりの時間」を必ず守るということです。勉強の「はじまりの時間」を守ることはもちろんですが、一日の「はじまりの時間」である起床時刻も守っていくようにしましょう。特に、学校のない土曜日や日曜日に朝起きる時間が守られないと、その日のスケジュールを守ろうという気持ちが薄れてしまいます。

「はじまりの時間」を守ることは、学習管理上でも有効です。「勉強しなさい!」や「いつから勉強を始めるの?」という言葉は家庭内ではなるべく避けたいところです。あらかじめスケジュールが決まっていて、「はじまりの時間」を守るんだというルールになっていれば、保護者の方からの声掛けは「○時になったよ」という時間管理に置き換えることができ、「勉強をさせる」という面のストレスを減らしていくことができます。
では、どのように学習を組んでいけばよいでしょうか。

「毎朝起きたら、苦手にしている計算練習をさせようと思っているのに、朝なかなか起きないし、起きたとしてもやる気が全然なくて…」のようなご相談をいただくケースがあります。たしかに、朝イチで計算練習をして…という体験記はよく目にするかもしれませんね。ただ、一人ひとりのお子さまにはそれぞれ「やる気の起きやすい時間」があります(逆に「やる気の起きにくい時間」というのもあります)。

朝起きるのが得意ではないお子さまにとっては、その時間は「やる気の起きにくい時間」なのかもしれません。そこに苦手な算数の勉強が待っているとしたら…。ますます朝は起きなくなるでしょうし、算数に対するネガティブなイメージも膨らんでしまうかもしれません。
中には「そんなこと言ったら、ウチの子には『やる気の起きやすい時間』なんて見当たらない」という方もいらっしゃるかもしれません。そのような場合でも「比較的勉強に集中できているな」という時間帯なら見つかるのではないでしょうか。

前述の「一週間の生活スケジュール」に加えて、「やる気の起きやすい/起きにくい時間」を見つけておくことで、苦手科目や苦手分野を「やる気の起きやすい時間」に割り振ることができるようになり、より効果の出しやすい一週間にすることができます。

2-3.まず乗り越えやすい短期目標の設定

新しい学年の学習が始まったら目標の設定をするケースも多いでしょう。学年の最初だからと大きな目標を設定するケースもあり、それはそれでもちろん重要なことなのですが、忘れてはならないのは「乗り越えられそうな短期目標」を設定することです。

多くの中学受験塾で2月から新学年が始まると、だいたい春期講習会までの間にテストがあると思います。そこのテストで乗り越えられそうな目標を設定するとよいでしょう。「乗り越えられそう」なレベルに設定するのは、そこで成功体験を積むことができるからです。新しい学年が始まって最初に設定した目標をクリアすることで、学年の残りの期間も頑張っていこうというモチベーションにつなげられれば良いと考えています。

まだテストを受けたことがなくて成績(特に点数や偏差値)の目標を立てにくい場合には、塾の先生にも相談しながら細分化した目標設定にしても良いでしょう。
例えば「全部で10問出題される漢字の設問で8問以上正解させる」とか「算数のテスト全体で計算ミスは3つ以内にする」のように、日々の学習の様子から設定できる目標を一緒に作ってあげるのも一つの考え方です。

目標設定をすることで、そのテストを期限として頑張っていけるようにならなくてはいけません。設定するレベルは高すぎても低すぎてもうまくいきません。
不安な場合には塾の先生にも相談しながら、保護者の方とお子さまとで一緒になって、頑張るための良い目標づくりをしてほしいと考えています。

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3.「新学年」に向けた学習面の準備

ここからは「学習面」で取り組んでおきたいことを2つだけご紹介します。
各学年・科目の内容を書くことはできないので、全体に共通する内容となります。特定の科目に関するご相談はご通塾されている塾の先生方にご相談いただくのがベストです。

3-1.知識は重要なインプット

近年の入試問題では「思考力・表現力」が問われる問題が多いことや、それに伴う「記述量」が増えていることをご存じの方も多いかと思います。アウトプットのトレーニングをしなくてはいけないと思われる保護者の方も多いとは思いますが、アウトプットのために重要なのは「知識のインプット」です。
中学入試問題で出題されている「思考力・表現力」の問題の多くは、豊富な知識が頭の中に入っているという前提で、その知識をどうやって活用するかが問われています。

もちろん、かつて出題されていたような重箱の隅をつつくような細かすぎる知識までを問う設問は減りましたが、中学受験カリキュラムである小3~小5の間に学習することのほとんどは、中学受験をする上では必須の知識としてインプットすることを優先的に考えてほしいと思います。
ある程度の知識量がインプットできている状態で、試行錯誤を繰り返しながら様々な問題にアタックする中で、中学受験に必要な思考力が鍛えられていくものと捉えていただければと思います。

3-2.インプットのために「正しく理解する力」が必要

情報は、正しく理解してインプットしなくてはいけません。
例えば「僕の父の名前は山田太郎です」という文を「山田太郎は僕の父の名前です」と入れ替えて理解しても大きな問題は起きませんが、「クジラは哺乳類です」という文を「哺乳類はクジラです」と入れ替えてしまうと、正しい意味で理解できているとは言えません。

この例は短文なので、誤った理解をすることはありませんが、国語の文章や理科・社会のテキストの文章など、もっと長い文章を読むことは今後どんどん増えていきます。正しく理解できる力があれば、算数の文章題に挑戦するときにも何が問われているかを正確につかむことができます。

お子さまが正しく理解できているかどうかは、ぜひ「問いかけ」をしてみてください。
塾で学んだことを説明させてみたり、理解があやふやになっていそうな用語の定義を訊いてみたりして、お子さまが自信をもって説明できるかどうかを確認いただくと良いでしょう。
「正しく理解できる」こととあわせて、近年では入試問題で読む量が増えていることを考えると、「スピード」も理解できるとよいですね。

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4.まとめ

小6の先輩が中学受験本番を迎えているころ、「未来の受験生」たちにとっては、新学年のスタートとその準備の時期です。
あと数年後(小5生は来年)には、確実にやってくる「受験本番」のその時のために、良いスタートを切ることが重要です。
実際の授業が始まる前に、家庭内でできることもあれば、塾の先生と相談しながら進めることもあると思います。

なるべく早めに新年度の準備を整えていき、中学受験がお子さまの持つ無限の可能性を最大限に引き出すことができればと考えております。

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