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中学受験で成功する家庭の習慣

2025年12月26日

はじめに

「中学受験は親の受験」と言われることもありますが、もちろん主人公は「お子さま」です。
ただ、まだまだ小学生ですから、学習のモチベーションを自分自身でコントロールしたり、受験や学校関連のスケジュールを把握したりするのはまだまだ難しいものです。
その意味では、親のサポート・出番が多くなり、結果的に「親の受験」などと言われるのも一理ありそうです。
一方で、「親の受験」とばかりに、誤った方向に進んでいってしまうと、主人公不在になり、結果として中学受験はうまくいかなくなってしまいます。

そこでここでは、中学受験をする上で、保護者の目線で心がけておきたいポイントをお話しいたします。

2.決めておきたい家庭内の基本ルール

中学受験を志したその日から、入試当日の朝を迎えるまで、長い道のりになります。
お子さまの成長に合わせて、保護者の方のかかわりあい方はもちろん変わってきますが、長い道のりになるからこそ、基本的なルールの部分はブレることがないようにしていきたいものです。

ここでは大きく3つに分けて説明します。

2-1.叱るポイント・叱らないポイント

同じことをしているのに、ある時は叱られずに許されたものが、別のある時には叱られる…というのでは、学習の主体であるお子さまからしてみれば「おかしい」と感じてしまうでしょうし、叱っている大人(多くは保護者)が「その日の気分」で叱っているように感じてしまいます。

そこで、保護者の方とお子さまの間で「叱るポイント・叱らないポイント」を明確に線引きしておくのがオススメです。

例えば「テストの点数が悪いことは叱らないが、テストの点数を隠したり誤魔化したりしたときは叱る」とか、「問題演習が思うように進まないことは叱らないが、演習中に解答を見て丸写ししていたら叱る」のようなルールです。
最初の段階ですべてのルールを決めるのは難しいですが、まずは特にテストや宿題といった学習に近いものからルールを決めておくと良いでしょう。
お子さまと一緒に決めていくことで、より納得感のあるルールになっていきます。

2-2.質問をするときのルール

勉強を進めていく中で、わからないところや不安なところには何度となくぶつかります。
中学受験カリキュラムはスピードも速いうえに、内容も高度なものが多いので、定着のためには塾の授業だけでなく、その復習となる「宿題」にしっかりと取り組む必要があります。
ですから、宿題に取り組む段階ではまだまだ定着しきれていない問題にも挑戦していかなければなりません。

塾の授業だけで必ずしもスラスラと解けるようになっているわけではないというところがポイントです。

塾の先生に質問する場合でも、ご家庭で保護者の方に質問する場合でも、どちらも重要なことは「可能な限り考え抜いたうえで質問する」という点を徹底することです。
問題が白紙の状態で「この問題分からない(から教えて)」という質問をして、模範解答を聞いたらそれだけで満足…というのでは、テキストを埋めることはできますが、次に似たような問題が出題されたときに解くことはできません。

質問をするときに、しっかり考えているかどうかを試す簡単な方法は「どんな問題なのか教えて」と返すことです。
そこで「えっと…」と口ごもるようであれば、あまり考えられていない証拠。
「お兄さんと弟が池の周りをまわる問題で、お兄さんは時速3kmで歩いていて…」のように、問題の内容が説明できればじっくり考えた証拠と言えるでしょう。

2-3.日常生活からの学び

中学受験は(もちろん学校にもよりますが)テキストの内容だけから出題されるわけではありません。
たとえば時事問題であれば、テキストに載っていないことも多数出題されますし、学校によっては学校の所在地に関わる「ご当地問題」のようなものが出題されるケースもあります。

日ごろの「お手伝い」を通しても、テキストで学習した内容をより深く理解することにつながる内容に触れることができます。
今ではお風呂はかき混ぜなくても全体が適温になるように循環するものが多いですが、私をはじめとしてこれをお読みの方の中には「かき混ぜる棒(「湯かき棒」と呼ぶようです)」でかき混ぜなければ、上の方が熱くて…という経験から「熱いお湯は上の方にくる」ことを経験的に学んだ方も多いのではないでしょうか。
ご家庭の中での役割として「お手伝い」をするケースはあると思います。

目にするものを見渡してみても、スーパーのチラシや店内ポップの産地表記や、洗剤の「混ぜるな危険」の注意書きや、五七五になっている交通安全の標語など、お子さまの知識定着に役立つポイントは多数あります。

これらは「勉強しなさい」と言う性質のものではなく、日ごろの生活の中で自然と吸収するものです。
受験生だからと言って特別扱いするのではなく(もちろん、受験直前期には配慮は必要ですが…)、家族の一員として役割を担っていくことも「中学受験」につながる要素と言えるでしょう。

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3.テストを成長の糧にするための「保護者」の習慣

年に数回の大規模なテストから、毎週のように実施される「カリキュラム準拠」のテストまで、中学受験に向けては数多くのテストを受けることになります。
ここでは、受ける回数が多い、カリキュラムに準拠したテストについて、保護者の方の意識・習慣という点でお話しいたします。

3-1.テストをきっかけに「定着」を

カリキュラムに準拠したテストは、お子さまの学力を「測る」ためのテストではなく、学習した内容を「定着させる」ためのテストです。
カリキュラムによって、理解度・定着度には「でこぼこ」がありますので、このテストがお子さまの学力を反映しているわけではありません。
得点が高いところは良く定着しているし、逆に得点の低いところは定着度が悪いという目安になります。

カリキュラム準拠のテストは頻繁に行われますが、それは「定着」させるためのテストだからです。
まだまだ小さなお子さまにとっては、たくさんの量を一気に定着させるというのは難しいことです。
テストの回数が少なくなると、その分、復習として振り返らなければならない単元も増えてしまいます。

そこで、復習するべき範囲を狭めて、こまめにカリキュラム内容をテストできるようにしているのです。
「テスト効果 (Testing effect)」と言い、記憶から取り出す際の脳への負荷が定着につながるということもわかっています。
定着させることをテストの目的の一つとしてほしいと考えています。

3-2.必ず次につなげる振り返り

テストが終わると、どうしても「悪いところ」「できていないところ」だけに着目したり、時間がないと「得点・偏差値」だけを見て判断したりしてしまいます。
せっかく時間をかけてテストを受けたのですから、「次につなげること」を意識させたいところです。

例えば、計算ミスが目立つようであれば、「どのような計算で計算ミスが起きやすいのか」を明らかにすることで、次回以降のテストでは気を付けることができるようになるかもしれません。
また、漢字のトメ・ハネなどで減点されているようであれば、「漢字の問題は次からは一画ずつ丁寧に書こうね」というだけで、正解数が増えるかもしれません。
ここで「なんで計算ミスをしちゃうの!」や「いつも字が汚いって言っているでしょ!」のように叱っても、次への改善点はわかりません。
「いい点を取りなさい」のような『結果指示』だけでは、お子さまはなかなか動きにくいものです。

重要なことは、「次」につながる改善点の具体的なアクションが『行動指示』として共有されることです。
それらが小さな改善点として積み重なっていくことで、より良い方向に向かうと考えています。

3-3.テストをポジティブに捉えさせる

ここまでの内容を踏まえると、テストを効果的に活用していきたいと感じられている方も多いと思います。

最後のポイントはまさにこの点で、お子さまがテストを前向きに捉えて日々挑戦できるような雰囲気づくりをしてほしいという点です。

テストの結果が返ってきたときに、いわゆる「ダメ出し」だけとなってしまうと、お子さまのモチベーションは下がってしまいますし、テストそのものをポジティブにとらえることが難しくなってしまいます。
そればかりか、中学受験の学習に対してもネガティブな印象を持ってしまうことにもつながりかねません。
お子さまがテストに対してどのような心持ちでいられるかは、保護者の方の声掛けに大きく影響されます。

これは「無理してでも褒めてください」ということではありません。

明らかに「手抜き」をしているときなどはしっかり「指摘する」ことも重要です。

あくまでも、カリキュラム内容の定着をさせることと、次への改善点を見つけるための具体的な行動が見えることを目標に進めてほしいと考えています。
最初のうちは「テストをちゃんと受けたこと」を褒める段階からのスタートでも構いません。
テストのせいで…とテストが悪者にならないように進めることが重要です。

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4.まとめ

無限大に広がるお子さまの可能性を最大化するためにも、保護者の適切なサポートと家庭内の習慣が成功のカギです。
これまでの生活に「中学受験」という要素が入ってくることで、保護者の方がストレスを感じることも多くなるでしょう。

ただ忘れてはいけないのは、主人公はお子さまだということです。

小さな身体でこれまで経験したことのない大きな挑戦をしています。
一生懸命、保護者の方のご期待に応えようとしています。

あたたかく見守りながら、精一杯の応援をしていきたいですね。

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